ばらいろSENSATION

萌！ 高校生同士のピュアピュア恋愛

『キスも知らないくせに』『好きだからキスしたの？』に続く、シリーズ第三弾で完結編です。

見た目も可愛らしく、中身もまだまだお子様なところのある男子高校生、藤沢と、海外に行っていたため、1年ダブりで転校してきたイケメン綾瀬。

1巻の『キスも知らないくせに』では、二人が出会って、だんだん心惹かれて、男同士ということに戸惑いを覚えつつ、心を通じ合わせてキスをするまで。

2巻の『好きだからキスしたの？』は、綾瀬の従兄に引っ掻き回され、藤沢は綾瀬をちょっと信じられなくなったりしつつも、最終的には気持ちを確認しあって、少し触れあうまでに。


そして、この間では、ついに最後まで。そこがメインですね、ちゃんと結ばれるのが。

3巻かけて気持ちを描いてきているだけあって、BLによくある急展開で濡れ場、というのはなく、少しずつ、途中でやめたり、相手を気遣い過ぎたり、ぐるぐる考えたりしながら、自然な感じで結ばれます。

1巻で終わるものだと、やっぱり不自然な展開になることが多いから、特に木下さんの場合は、こうやってじっくりと二人の関係を描いていくほうが、持ち味を本領発揮できるのではと思います。
読後は良かったね～、とほんわかした気持ちになりました。

3巻の間に起こるちょっとした出来事などは、BLではよくあるものばかりだけれど、描き方によって、新鮮に読めるんですね。

ぜひ、1巻から味わってほしい作品だと思います。




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