囀る鳥は羽ばたかない(4) [ ヨネダコウ ]
神! 男たちの嫉妬と思惑が交差しまくり


発行されてからだいぶたってしまいましたが、4巻のレビューを書いていないことに気づきました。

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矢代への気持ちを自覚し、自分の中にある狂気と、力では矢代に勝ててしまうことに気づいた百目鬼
二人の間に微妙な空気が流れる。
矢代の部屋に銃を取りに行ったとき、百目鬼は矢代が隠し持っていた影山のコンタクトケースを発見。思わずポケットにしまってしまう。
あんな小さなものに気づくなんて。
しかも、K.K.ってイニシャルが入っていただけなのに。

一方、七原は竜崎の潜伏先を突き止める。
そこで、裏で糸を引いているのが、身内であるはずの平田組長だということを知る。
誰も知らないけれど、竜崎は矢代の命をかばっている。
とはいえ、殺し屋を派遣したのも竜崎。そうしなければ、自分が平田にやられていたのだ。
なんとしても生き残ってやると吐く竜崎。

七原はそんな竜崎を殴っただけに留めて外へ出るが、そこで平田が派遣した殺し屋にさらわれてしまう。

ここで七原の回想。
矢代との出会いと、矢代へ忠誠を誓った出来事が明かされる。

竜崎に会った後すぐに七原が消えたため、矢代は竜崎のもとへ。
七原をさらった「掃除屋」の存在を竜崎から聞き出す。

この矢代と竜崎のちょっとした対決。竜崎のせいで殺されそうになったのに、矢代の余裕っぷりが憎いですね。
「お前と俺、どっちが長生きするだろうな」
って、平和な時代に生きている日本人のセリフとは思えないですね。まあ、ヤクザなんですけど。

百目鬼が刑事から聞き出した情報をもとに、七原をさらった「掃除屋」を追う矢代と百目鬼。
互いに車に乗っていたため、カーチェイス状態に。
なんとか追い詰め、掃除屋二人を捕まえる。
百目鬼、強い! 七原も身を挺して矢代を守った!

掃除屋は、別に平田に忠誠を誓っているわけではなかった。もちろん、構成員でもない。フリーの殺し屋。
「退屈」が嫌いと言う掃除屋を、今度は矢代が雇うことにする。

負傷した七原を影山の病院に預けると、車の中で百目鬼は矢代のシモの「処理」を手伝う。
しかも影山の家の前ではできなくて、わざわざ移動して。

こっそり部下たちに矢代の後を追わせていた三角は、平田の陰謀に気づきます。
でも、ほかの組と手を組んでいる平田の悪事を、三角ですらなかなか止められそうにないようです。
そして、三角の相棒、天羽の、三角への想いも明らかに。恋愛ではありません。男惚れですね。三角と天羽の亡き母親が昔、何やら関係があったようで、天羽は三角の息子になってみたかったとか。

平田の方もまた動きます。
部下を竜崎のもとへ行かせ、竜崎の愛人がひどい目にあっている動画を見せる。
女の人だよー、可哀そう。
竜崎は平田のもとへ連れていかれた模様。

車で眠ってしまっていた矢代は百目鬼のアパートで目を覚ます。
ひととき、穏やかな時間を過ごす二人。
しかし矢代は気づいた。百目鬼のEDが治っていることに。
お役御免になることを恐れる百目鬼。
しかし、矢代が言ったセリフは・・・。

続きがとっても気になるところで終わっています。

男たちの様々な感情が乱れるこの作品。
平田が矢代を目の敵にするのだって、三角に認められていないと考えたからだし、恋愛や欲情とは関係のない嫉妬や憧憬も盛りだくさんですね。

矢代と百目鬼は、有り体に言えば両想いですが・・・。
状況や立場がそんな軽い言葉を許さないですね。

4巻の初回限定小冊子「遠火」では、百目鬼目線で過去が回想されます。
実は、警官時代にも矢代を見かけていたらしい。
その後、ローン会社で矢代の正体を知るわけですが。
ずいぶん分前に一目惚れしてたのです。

あー、5巻が待ち遠しい!

囀る鳥は羽ばたかない(4) [ ヨネダコウ ]
囀る鳥は羽ばたかない(4) [ ヨネダコウ ]